(Vol.4) 新春の演奏会
By H.Sato
2017年の松飾りがやっと外れた頃、新春の演奏会を開催した。 男声合唱団シヴィル・クワイアでは長年独自の演奏会を持ちたいという願望があったが、 構想三年、やっと実現に至った。 ただ、この団だけでは力不足は否めず、関係の深い混声合唱団アールコール・アンリミテッドと女声合唱団ピアチェーヴォレに声を掛け、 三団体合同で客を呼ぼうという仕掛けで開催にこぎつけた。 全部で五つのステージのうち、我が団が二ステージ、友団がそれぞれ一ステージずつ得意の唄を披露し、 最後の舞台では三つの団が五十名ほどの混声合唱団として満席の聴衆の前で溶け合った。
開催に向け、三団体の息を合わせるための準備会合、演奏会場の確保、演奏曲の決定、 チラシ・チケット・プログラムの印刷、合同練習の設定、当日会場や舞台の設定などやるべきことは多かった。 一番気を使ったのは演奏会後の打ち上会場準備だった。
演奏の出来について振り返ればそれぞれの団はいろんな想いをしたであろうが、 当初掲げた、皆で楽しく歌いたい、という目標は充分達成できたのではなかったか。 打ち上げは各団の団員が入り乱れての歌合戦と化しつつ予定時刻を大幅に過ぎて続いた。
もちろん私もおおいに歌った。
《俳句 詠み人:佐藤白塵》
しわぶきのをさまりて唄始まりぬ
初舞台かろきすみれのはなの唄
新春の指揮棒踊り唄応ふ
ひざかけの聴衆顔をほころばす
裏方の背に終曲の春日差す